フィンテック・金融

フィンテックって何じゃらほい?

新聞や雑誌等で良くみかける”フィンテック”という言葉。

“AI”や”IoT”という言葉とともに良くみかけますが、誰かに「おい、フィンテックってなんだっけ?」と聞かれた時に、あなたは説明できますか?

今日は、簡単にフィンテックの概要、これまでの概要、フィンテックが何を私たちにもたらすかを振り返っていきたいと思います。




フィンテックとは?

フィンテックとは、金融:ファイナンス(Finance)と技術:テクノロジー(technology)を組み合わせた言葉です。

簡単に言うと、IT技術の向上により金融サービスが変革していくことです。

サービスの変革は、当然既存のサービスや企業の解体や再編につながっていきますので、破壊的な側面もあります。フィンテックは金融業界に、破壊(アンバンドリング),再編(リバンドリング)をもたらしているのです。

アンバンドリングとは?

従来の金融は、【図1】のように中央集権的な構図となっていました。例えば金融サービスのうち、預金や送金といった行為は銀行を通じて必ず行われ、借入については銀行や貸金業者等いわゆる企業が対企業あるいは個人に対して行うものでした。

【図1】 中央集権的な金融サービス

通貨を発行するのは中央銀行だけ?

第一に、通貨は、各国の中央金銀行が発行します。

インフレに伴い物価が上昇した場合に、景気対策のため中央銀行が通貨の発行量を増やすとお金の価値が下落します。

“トルコリラの暴落”や、”アルゼンチンのペソ”なんかがまさにその例ですね。

しかし、あなたが資産を仮想通貨、例えばビットコインで保有していた場合どうでしょう?

ビットコインはその取引に関する新たな取引を、世界中のコンピューターが記録する仕組みとなっており、一番早く暗号解読をし、記録を行ったコンピューターの所有者に報酬としてコインが発行される仕組みとなっています。
(これを”ブロックチェーン”といいます。)

かつ、ビットコインの総発行量は2,100万枚と決まっています。つまり、政府が発行量を増やすことができない通貨なのです。

ビットコインも為替取引のように、売買はされていますので価値の変動はあるものの、発行者は中央銀行でないため量の増加による価値の現象はありません。

送金は銀行を介さないとダメ?

第二に、手渡しでもしない場合、送金を行う場合も銀行を介して、送金を行う必要がありました。
これが国をまたいで行うなんてなると、すさまじい費用と日数がかかります。
(海外に住んでいる方に返済の督促をした際、15,000円払ってもらうのに5,000円以上の送金手数料が必要だと言われ驚いた記憶があります。)

しかし、今では”Line Pay”や”Kyash”等、スマートフォンのアプリ等により、個人間でも送金が可能になっており、必ずしも銀行を通して送金を行う必要がなくなってきました。

海外では以前からVenmoというPaypal社等が母体となったサービスがあり、友人間の送金はVenmoで主に行われるようで、「Just Venmo,me!」(venmoで送金しといて!)なんて、言われているようです。

日本ではまだまだ、飲み会の割り勘の清算は口座振込での集金が多いですよね。
でも、前述のKyashであれば、Kyash利用者間で請求をアプリ上で作成して、集金をアプリで完結させるなんてこともできてしまうわけです。(とても便利!)

また、アフリカやアジアにおいて、それまで銀行口座を持たなかった人々がスマホの普及により、金融サービスを受けられようになってきたという大きな変化もあります。

資金を得る方法の多様化

また、個人が事業を起こしたい時や生活資金が必要な時には、金融機関から借り入れを受ける必要がありました。

借入を受けるには必ず審査があり、景気がいい時はいいですが、景気が悪い時に中小企業等は大企業と比べ融資が受けづらくなるという問題がありました。

しかし、これもフィンテックにより、”クラウドファンディング”や、”ソーシャルレンディング”といった新たな仕組みが生まれました。

【図2】クラウドファンディングの仕組み

このような、仕組みを利用すれば金融機関を介さず資金を得ることができます。

個人が支援をする際の基準として、もちろん支援する企業がどれくらいリターンを生むかという視点もありますが、その企業や団体あるいは個人を支援することで”より良い世の中に繋がっていく”という視点もあるため、文字通り応援したいと思わせるような優れたアイデアであれば、企業の大小にかかわらず資金が集まりやすいという大きな違いがあると思います。

このように既存の金融機関のみが行っていたサービスに、IT技術の向上で様々な仕組みが生まれスタートアップ企業が増えていく様子を”アンバンドリング”といいます。

リバンドリングとは?

破壊的な構造変化(アンバンドリング)が生まれた場合、どんどん解体のみが進んでいき、個々に得意とする分野でサービス提供企業が増えていきそうな気がします。(【図3】)

【図3】

ところが、解体から再編(リバンドリング)という動きが今度は加速しています。皆さんは”API”という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

APIとはアプリケーションプログラミングインターフェースといい、簡単に言うとアプリケーションの設計や構成をオープンにして外部と接続(インターフェース)を可能にすることです。

従来は、自社の基幹サービス等を他社と直結することはあまりなく、各社の中でシステムが完結していたため連携はデータや帳票等で行われていましたが、APIにより他社の機能を利用した自社サービスの提供が可能になったのです。

これにより、金融機関がフィンテックのスタートアップ企業と連携して、消費者に新たなサービス提供、あるいは既存サービスを向上させるという動きが活発になってきています。

例えば、MUFGグループはアメリカのアカマイ・テクノロジーズと提携し、MUFGコインという仮想通貨を発行することを発表しています。

仮想通貨を管理する”ブロックチェーン技術”は先ほどの仮想通貨のところでも書いたとおり、中央集権型でなく分散型であるためシステムダウンやウイルス攻撃等のリスクが低く、安全性が高いと仮想通貨そのものより評価されています。

但し、ブロックチェーンの処理速度はクレジットカードのそれと比べて非常に遅く、VISAが1秒5万6千件ほどを処理するのに比べ、1秒7件と処理速度というスピードが大きなネックとなっていました。

しかし、アカマイが誇る情報処理能力により、VISAかそれ以上の処理速度での対応が可能と言われています。

仮にMUFGコインが普及した場合、仮想通貨は現在の投機商品としての位置づけから、利用される通貨に変わっていく可能性があります。

通貨が完全にデジタル化した場合、利用者の属性情報と合わせた情報分析により、更に企業側は個々人に適したサービスの提供が可能になる可能性があり、ますます金融サービスが私たちにとって便利になっていく可能性があります。

こんな感じでちょっとかじっただけでもワクワクしませんか!?

フィンテックは第4次産業革命とも言われており、今後さらに想定される変革に少しでもかみこんでいきたいと飯田はプログラミングの勉強を始めたのでした。

ここで読んだことを簡単にまとめて、自分でも気になった部分を調べてみてください!そして、誰かに聞かれたら、どや顔で説明してあげてください!(笑)
今後も、気になったことは随時記事にしたいと思います。

↓フィンテックの概要を分かりやすく解説している本です。